sphere 竿 #1

Prescription Electronics Experience Fuzz
S33 『The forgotten planet』
最近俺の話は小難しいという苦情がたまにある。
音楽はシンプルなので良いではないか…


S33 『The forgotten planet』

我々のいる銀河から旅立ち
次の銀河に巡り合うまでの暗黒宇宙と
その果てに巡り合えた眩いばかりの新銀河の光。

もちろん体感したことも肉眼で確認したこともない世界だが
人類の想像力は
絵画・小説・映画・アニメなどの様々な舞台でこの題材をとりあげ今に至る。
俺のイメージするそれらの世界観も前記した作品たちを掛け合わせた想像でしかないが
霊長類から脳の発展において明らかに突出した我々が唯一掴んだ想像力は
未知なるものへの不安を希望へと無理くり変異させたものに過ぎぬのかも知れない。
先祖が木片や食いちらかした獲物の骨を握りしめそれを道具と認識したその日から
神も信仰も同様に不を払拭するための創造物であり
想像は不であり創造をもって希望に展化してきたのだ。芸術万歳。

いつの日からかこの世…と言うか
んー、例えば現世という言い方なのか、三次元であるココと言えばいいのか
我々が踏んでいる地と空の間にあるものと言えばいいか…
つまり目という媒体を介して認識できるものではないという意味での…「あの世」
霊的な意味合いではない地上にはないもの…霊的な要素も含まれるのか?
リドリー・スコットやキューブリックやルーカスやロジャー・ディーンやヤマトやナウシカ…
そういった作品たちの記憶の影響下と己の想像しうる架空の世界であったり
サイエンス・フィクションやファンタジーと一括してしまえる類なのかもしれないが
科学を駆使しても現在まで解明できない…つまりはただの創造物。
肉眼で確認していないということであれば
我々が住む銀河以外の銀河は創造物でしかない。
いやいや、我々がいるとされている銀河だって…。

目で見てとれる「確証がない創造物」を目で見えない「音」で表現するという
ばかばかしい行いを古典音楽の時代から我々音楽家は挑戦し続けている。
紀元前6世紀にピタゴラスが発見したピタゴラス音律から
…Music of the sphere(天球の音楽)…いや、発想は逆なのだ。
夜な夜な天体を観察したピタゴラスは天体の活動の意味を音楽に求め
サバンナで獲物を仕留めた際に太古の先祖は創造物「神」への感謝を
音楽という通信システムで表したのだ。

昨日届いたロジャー・ディーンの画集を見ながらそんなことを考える…。
当の本人氏はアバター一色の昨今を
「世間様は見逃さないぞ」とお怒りであるとどこかで聞いた。
その通りだと思いますがそんなのを超越した影響力であることをご自覚されても…と。

セルフ・ライナーノーツ風な曲紹介をしてきたが
未だ音源を発表する前からつらつら書かれてもね。
ライブに来られた方は「この曲があの文章?」みたいな楽しみ方もありですぜ。


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| - | 12:05 | - | -
S34 『Topography of the White Sea』
『Topography of the White Sea』を今回のライブの1曲目に披露する。

海底モノ(そんなジャンルがあるとは思えないが)が得意な俺はイメージを伝えた。
それを受けたさっちんが書いてきた歌詞に対して
俺は「white sea」ということばを追加したくなった。

とてもロマンチックな響きだと思えた「white sea」ということばを
実際に「White Sea」という名の海は存在するのか調べてみた。

「白海とはロシア北西部のバレンツ海にある湾で…」と
俺のイメージとは裏腹に軍事的な記載が目立ち
ことばの持つロマンティックな雰囲気とは真逆な内容のものが多いことに驚かされた。
それでも画像検索をするといくつかそれらしいものも出てきたが
いかにも極寒の厳しい海の写真が目立つ。
「blue sea」はロマンチックだが「white sea」はそうはいかないようだ。

こういうときの俺の脳内旅行は痛みや寒さなども自分なりに…ではあるが
その厳しい環境であったりをイメージして
少ない情報を頼りにその湾の海底を彷徨っている。
DROPの『ripples song』よりもsphereの『tide pools』よりも
また一歩近づけた感覚はある。

そもそもそんなに泳ぎも得意ではなく
…元水泳部のヤスヒロと一緒にプールなど行くと彼の魚人っぷりに呆気にとられる…
海も好きではない俺がなぜに「海底モノ」にこだわるのかは自分でもわからないが
あの水中にいる感覚は平時の生活の中とはあまりにも異色に感じる。
「25m泳ごう」なんて目標をもってしても一刻も早く陸地に戻りたくなる。
母親からは終ぞ聞けなかったが
幼少の頃に何かトラウマにでもなるような経験でもしているのか?

クジラやシャチやイルカやヤスヒロがぐんぐんと水を切るように泳ぐ様には
空を泳ぐ鳥たち以上の神秘を感じる…(ブログをはじめたねやってぃん)。
そうはいかない俺には海ともなるとただブクブクと沈んでいくイメージが残る。
このブクブクと海中に潜るさまを音として表現するのが好きなようだ。

白海にある港アルハンゲリスクは17世紀末にピョートル大帝が海軍を置き
その後も旧ソ連海軍の重要な拠点として潜水艦の基地となり
現在もロシア海軍の北方艦隊の基地として重宝されている。
1933年に完成したベロモルカナル(白海・バルト海運河)により
バルト海のサンクトペテルブルクへの通航を可能にし
ユーラシアのへちまのようなスカンジナビア半島を迂回することなく
ヨーロッパ全土に今も睨みを効かしている。

白海を泳ぐのはクジラやシャチやイルカではなく戦艦や潜水艦なのである。


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| - | 11:08 | - | -
ライブ会場にてプレゼント!
プレゼントのお知らせ


2010年3月19日(金)のZher The ZOO YOYOGI
2010年4月24日(土)の高円寺high


ライブに足を運んでくれたみなさんに当日ライブ会場にて【缶バッジ】プレゼントです。

・Official siteからのチケット予約の方
・各種プレイガイドをご利用の方
・直接店舗でチケットをご購入の方

もれなくプレゼントと言いたいところですが
当日のお店側スタッフさんとの打ち合わせもまだ出来ていないので
もしお店の受付で貰えなかった場合は
メンバーかスタッフに一声かけてくださいね。
数種類作ってくれてるみたいなので
うまくいけば両日で2種類ゲットだぜ。
数にも限りがありますのでその場合はご了承くださいな。


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| - | 14:04 | - | -
S29 『Source of Wisdom』
新しい場所への期待感と裏側に潜む不安感。
自分にとっての現実と第三者が見て取る真実の差異。
気がつかなければそれはそれで良かったことが
気がつかされた時点で
それまでは違和感とまでも言えなかった微量の誤差であったものが
明らかな誤認となって表面化し
そこを修正しない限りはそれ以上一歩も前に踏み出せない状況。

仮題S29は『Source of Wisdom/叡智の源』というタイトルをつけた。

映画「THE CELL」のような異常連続殺人犯の脳に入り込むわけではないから
出口をしっかり見極めながら行えばミイラ獲りがミイラになるはずもない。
表面的な関係ならそうはならないが同じ目的を共有するメンバーであれば
深度はまちまちなれどある程度は踏み込まねばならない。
いしばしさちこが最初に感じた戸惑いと向き合うのもいつしかsphere全体の仕事となり
もはや俺以外のメンバー間で克服の一途をたどっている。
逃げ出さないで対峙したものの勝利は目の前だ。

過去でも俺はそんなことばかりやってきていて
まあ大きなところではタツ・クニとの取り組みもそうだが
あれは面倒だったが俺の身近で世話をするなら理解させる必要があってのことだった。
周囲から見れば奇異な関係なれど一層理解は深まる。
クニが「あのー…」って言い出したぐらいで大抵大枠は掴んでいる。

どこかマインド・コントロール的な要素もないこともなく
「キミの生きている現実は真実ではない」ということを
受け入れてくれるかにかかってくる。
もちろんフラットになってもらうにあたり個人差はあるし
受け入れてくれない人もいるのだろうが
その時点で同じ目的は共有できない。

この曲の本来のテーマは「転調」で
曲全体を通したコード・フォームは2つしか存在せず(メジャー7thと6+9)
そのふたつをひたすら転調しているだけ。
さりげない転調が決まったときは「おっ洒落ぃー」と思えるが
この曲や他の自分の曲でもたまにやるが
転調を転調として、そのブロックをひとつのターンとして
そのターンを組み変えることによって
なんの前触れもなくいきなり「ざくっざくっ」と進行する感覚が好きだ。


先週あたりからずっと
『Yesshows』という'80年発売のYesのライブアルバムを探していた…ところが
Yesだよ?Why?…という感じで
amazonもタワレコ・オンラインもHMV・オンラインも…果ては
渋谷・新宿の各店舗でも…終ぞ、見つけることはできなかった。

5月ぐらいにリマスター盤が出るため在庫を抱えてないのか…。
聴きたいと思ったら、今…なわけなので当然5月までは待てない。
だいたいにしてリマスターって何回やってらっしゃる?紙ジャケ仕様やら…。
そんなわけでヤフオクに手を出した…。
『Lonely Heart/90125』期に入る前の衰退期Yesながら
このライブ・アルバムは当時好きだった。


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| - | 11:53 | - | -
S28 『snow flower』
おっと、その前に…昨日のリハ、S30 『hope』にて
「キヨシ、ジョンジーだぁ!ジョンジーになれぃ!」と
世界最高峰のベースプレイを暴君に求める。
「あれだ!『移民の歌』のブルドゥルブルドゥル・ブルドゥルブルドゥルだ!」…
御大ジョン・ポール・ジョーンズにほんの一歩近づいた、キヨシ。

では本題を。
2009年10月28日のブログでも触れていたように
『ASTRONOMIA NOVA』に収録した俺史上もっとも陰鬱な『Uranus』を
sphere内で再構築し今回のライブでお披露目する。

仮題S28のタイトルは『snow flower』となった。

ブログでも明言しているとおり今回のライブから俺の機材は軽量化を計っていて
竿もこれまでのsphereのライブでは
6曲で4本使用(うち1本Wネック)…なんてむちゃをして来て
サウンドチェックからライブ終了までの間
俺はライブハウスに演奏をしにきたというより
タツがいた頃は良かったなあ…と感慨に耽りながらも
大量の竿のチューニングをしに来たようなあり様であった。
クニにはチューニングは任せられん。
そんなわけで今回からは1本の竿で…とも思っていたが
この曲は12弦が合う…まあ当日までには決めよう。

『Uranus』の全体を覆うピアノのアルペジオ風なフレーズは
リアレンジした結果イントロのみに留めているが
ドラムのいちいち16分裏のポイントでヒットする辺りはそのまま。
俺の要求に対するりゅうの再現率の精度は増すばかり。
今度、Neil Peartみたいに360度のドラムセットが必要な曲をしれっと渡してみようか。

俺史上一番陰鬱であったこの曲も
後半部は希望へ向かって「free bird」は羽ばたく。

ドラムとベースが俺の意図とは違いりゅう曰く「情熱大陸」になってしまった。
熱すぎたのだ。
「クールに燃えろ…ですよね?」とまたまた劇画タッチのコメント。

『Free Bird』はレーナード・スキナード(Lynyrd Skynyrd)の代表曲で
もっと言えばカントリー/サザン・ロックの代名詞で
映画「エリザベスタウン」の中で主人公の父の告別式で演奏されるのだが
みんなノリノリでこの辺りは日本人には理解できないよな…と。
おそらく『王将』や『与作』や『乾杯』なんかと近いのだろう。
それにしても泥臭いにもほどがある…
牛も馬も生活の身近にないものには到底理解できない泥臭さだ。
「母の意志で火葬する」という主人公に「土葬しかありえん」と言う父の幼なじみたち。
南部出身の父と西部出身の母の育った環境のちがい。
監督であるキャメロン・クロウは保守的なアメリカ南部の風習を
ユーモアを交え描いたのであろう。

ホントは最初に歌詞を見せてもらった際にタイトルを『Free Bird』にしかけたが…
あまりにイメージが自分の中でアメリカ南部に偏ってしまったために
同じく歌詞に出てくる『snow flower』とした。
こちらのほうが断然曲のイメージにしっくりくる。


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| - | 14:13 | - | -